古くなった蛇口を交換したいけど、どれを選んだらいいんだろう?
古い蛇口の種類は分かりますか?
そもそも蛇口に種類なんてあるの?
単水栓ですか混合水栓ですか?
蛇口と水栓って同じ?混合水栓とどうちがうの??
その疑問、お答えします!!
1.蛇口・水栓の基本的な種類分け
・単水栓と混合水栓
・ハンドル式とレバー式
・壁付タイプと台付タイプ
・ワンホールとツーホール
2.スパウト?!なにそれ美味しいの?スパウト種類(形状)分け
・ストレートタイプ
・グースネック(スワンタイプ)
・L型
3.単水栓の種類
・よく見る形!?一般的な単水栓6選!!
・あなたの家にもある?少し変わった単水栓7選
蛇口・水栓の基本的な種類分け
蛇口・水栓の基本的な種類分けを紹介します。まず蛇口と水栓の違いですが【蛇口=水栓】という認識でほぼ間違いありません。一般的に「蛇口」や「水道」と呼ばれているものを正式には水栓(水栓金具)といいます。 水を止める役割の「止水栓」なども含まれます。
基本的には
➀お湯が出るか
②ハンドル式またはレバー式
③壁付か台付か
という観点から大別できます。お湯が出る蛇口・水栓の場合には、取り付け穴の数によって「ワンホールとツーホール」に分けられます。
単水栓と混合水栓
水とお湯を水栓内で混合して使用できるのが「混合水栓」
お湯か水のどちらかのみで使用する「単水栓」
と覚えましょう。
混合水栓には、ツーバルブ混合栓・シングル混合栓・サーモスタット混合栓などがあります。
単水栓にも、横水栓・立水栓・自在水栓・散水栓・二口水栓などいろいろな種類があります。
単水栓は水栓コマ(またはケレップ)
混合水栓はバルブカートリッジ、止水ユニットと呼ばれる部品で水を止めています。
それらが悪くなると水を止めてもポタポタと水が漏れたり、場合によっては水が出なくなります。
ハンドル式とレバー式
単水栓は吐水・止水をさせる部分をどのタイプでも「ハンドル」と呼びます。レバーのような形状をしていても動きの構造は全て同じです。
混合水栓の場合にはこれに加え、ツーハンドル、シングルレバー、ユニット止水などがあります。
ツーハンドル式は、湯と水の2つのハンドルで温度と流量を調節します。しくみは単水栓と同じで単水栓が2つくっついているイメージです。古い住宅に多いタイプです。
シングルレバー式は、1つのハンドルを上下左右に動かすことで水温・水量を調整します。一般的に上下で水量、左右で水温を調整しますね。日本のシングルレバーは阪神大震災以降、下げると止水、上げる吐水する「上げ吐水」方式にJIS規格で統一されています。下げて水の出る「下げ吐水」をご使用の方はかなり古い蛇口を使ていることになります。
この他にもボタンやダイヤルで自動的に止まるピストン式やダイヤフラム式などがあります。
壁付タイプと台付タイプ
じゃ食い・水栓の取り付け方法は大きく「壁付」と「台付」に分けられます。台付タイプの水栓をデッキタイプとも言います。それぞれ名前の通り「壁」に直接設置するか、カウンターキッチンなどのように「台」に設置するかというタイプの違いです。
ワンホールとツーホール
台付きタイプには取り付け穴の数にも違いがあります。穴が1つだけのワンホールと、2つの穴から給水するツーホール。ツーホールの場合には、新しい蛇口を取り付ける際には「穴心間」(穴同士の距離)が重要になってきます。
スパウト?!なにそれ美味しいの?スパウト種類(形状)分け
「スパウト」とは蛇口・水栓の本体(胴体)から水がでる所のパーツです。吐水口ともいいます。
様々な種類(形状)があるので見てみましょう。
ストレートタイプ
名前の通り真っすぐに伸びた形状のものを「ストレート」といいます。一番よく見る形ではないでしょうか。
製品によっては先端部分が伸びるシャワータイプや、浄水カートリッジが内蔵されているものなどもあります。
グースネック(スワンタイプ)
グースとはガチョウのことで、ガチョウの首の様に大きく湾曲した形が特徴的です。メーカーによってはスワンタイプ(スワンとは白鳥のこと)と呼ばれます。
高さのあるお鍋やバケツなどに水を溜めるのが容易で、見た目もオシャレな事からここ最近人気の形状です。
ストレートと同様に先端が伸びるシャワータイプもあります。
L型
グースネックに似ていますが「L」の文字を逆さまにしたような形状です。この形状も人気があります。ただ、高い位置から吐水されるので安価なものだと水の飛び跳ねが発生します。
単水栓の種類
単水栓には使う用途によって様々な形状があります。
お使いの単水栓を使いやすいタイプに変えることもできます。
よく見る形!?一般的な単水栓6選!!
【横水栓】
吐水口が動かないタイプの単水栓。画像は横つきなので「横水栓」といいます。
【立水栓】
洗面台などに使われる、縦方向についているものは「立水栓」といいます。
【万能ホーム水栓】
万能ホーム水栓は、スパウト(パイプ)の向きを変えられる蛇口です。
【自在水栓】
スパウトの向きを水平方向に変えられるのが、「自在水栓」です。昔の台所などに多用されていました。
ちなみにハンドルが横についていると「横型」、台から縦に取り付けられていると「立形」という名前が「自在水栓」の頭につきます。
【水飲み水栓】
公園などでよく目にする「水のみ水栓」。
【洗濯機水栓】
洗濯機専用の水栓もあります。ホースがつなげやすい形で、普段使い用の単水栓とはスパウトのカタチが違います。また、洗濯機のホースが抜けた場合に水が自動的に止まる機能がついている物もあります。
あなたの家にもある?少し変わった単水栓7選
【衛生水栓】
蛇口のハンドル部分が、吐水口の下にあるタイプです。水が直接ハンドルに当たる形状になっています。
【カップリング横水栓】
先端にホースが取り付けやすい形になっている「カップリング付き水栓」です。
【二口水栓】
吐水口とハンドルが2つずつありますが、給水口はひとつなので「単水栓」の仲間です。1つの蛇口から用途によって分岐して使い分けできます。
【カギ付水栓】
ハンドル部分がカギになっており取り外すことが出来ます。外の蛇口などでイタズラ防止などの役目があります。
【散水栓】
散水ホースが付けやすいタイプの「散水栓」。屋外での水まきなどに便利な形です。
【ガーデン用水栓】
ハンドル部分がオシャレな形状になっている物をガーデン用といいます。
【洗眼機】
小学校のころプールにありましたよね。眼科などにも設置されている事があります。目を洗うことを目的とした単水栓です。